今日2024年4月16日、日経平均が大きく下がる展開となりました。
今後の株価はどのように動くのでしょうか。
<目次>
2024年4月現在の状況
現在日経平均は3万8471円20銭となっています。
数年間のチャートを見ても、これはかなり高い水準を保っています。
日経平均〇〇年ぶりの高値!そんなニュースが多く続いていましたね。
株高の原因は、日本株の割安感から海外からの買い注文が殺到していることによるとされています。
1ドル154円付近を行き来している状況からすれば、確かに日本株はかなりの割安感があります。
もっとも、割安感が原因なのだとすれば、今後急激に株価が下がることもあるかもしれません。
具体的な要因としては、ドル高円安状況の解消が考えられます。
ドル高円安の状況は今後変わるのか?
ドル高円安の状況は、アメリカの日本との間の金利差が原因だと言われています。
アメリカは長い間金融緩和策を講じてきました。つまり、金利を低くすることにより、お金を借りやすい状況などを作り、経済が活発に動くようにしていました。
ところが、2022年3月から一転して金融引き締め政策を講じるようになりました。つまり、金利を上げることにより、物価上昇を抑え景気を安定的にすることを目指し始めました。
そして、日本はマイナス金利の政策をとってきたように、金利を低くする方向に進めていました。
円安になれば日本は幸せになる!そんな声が多くの政治家から聞こえていた時期があったことが思い出されます。
このような状況が続いたことにより、円安傾向が続いてきたとする見方が一般的です。
もっとも、日本はここ最近になってマイナス金利政策の解除に踏み切りました。
銀行の金利が100倍になりました!なんてニュースもありました。
そのため、徐々に円安傾向が解除されるはずでした。
しかし、現状円安は進み続けています。
なぜでしょうか?
政治家の誤算 日本の国力低下?
教科書通りにいけば、日本の円安は少しずつ緩和されているはずでした。
もっとも、マイナス金利の解除をした時、為替介入をした時もほんの1円か2円程度変わっただけで、すぐに値を戻しています。
つまり、金利格差の是正だけでは計れない円安の原因があるとみるべきです。
その原因の一つに、日本の国力低下が挙げられます。
下記のページに、日本の円安が進み続ける原因について考察がなされています。
円安が止まらない理由 | 研究プログラム | 東京財団政策研究所
確かに、日本の国力低下はあらゆる場所で指摘されています。
日本人の働き方があまりにも非効率すぎる、無駄なことに力を入れている、効率無視、やりがい搾取。
今までの日本的なやり方は、グローバル化が進んだ世界では全く歯が立たない状況が続いています。
悲しい現実ではありますが、日本全体の国力が低下したことにより、日本全体の価値が大きく低下した、と考えるのが最も論理的かつ妥当な結論だと思われます。
そのように考えると、金利格差の是正によっても円安が止まらないこと、日本人全体の貧困化が進んでいることが説明できてしまいます。
結局どうなる?今後の円安
ここまで見てきたとおり、円安の原因は金利格差だけではないと考えるのが自然です。
そうであるとすれば、今後日本政府が小手先の政策を講じたところで円安の波は変わらないと考えるのが妥当と思われます。
そして、円安による割安感により買われている株については、会社の業績として評価されているわけではない点から、早いうちに頭打ちになると考えられます。
つまり、円安は進むがそれに伴わず、株価はある程度のところで伸び悩む、そんな状況が来るのではないでしょうか。
金融ポートフォリオはどうする?
上述の観点を踏まえると、日本円で資産形成するのはリスクが高いと考えられます。
不動産や日本株も同様です。
そのため、ゴールドやUSドルなどの別資産を持つことがリスクヘッジとして望ましいと考えられます。
外貨での資産形成により、資産の減少を防ぎたい方には下記のような本をオススメします。
全くわからない状況からでも、無理なく知識をつけていくことができます。